May 28, 2025

越境ECの利益を守るために!送料計算と追加費用の仕組みを徹底解説

越境ECにおいて、送料は各注文の利益を左右する最も重要な要素の一つです。特に出荷コストの計算方法や物流会社の料金体系を理解していないと、利益計算を誤ったり、容積重量の誤報告や追加料金の見落としにより、利益が失われるリスクがあります。この記事では、5つの観点からコスト管理のポイントを分かりやすく解説します。

 

送料の基本計算方法

各物流会社の料金表には独自の課金体系があります。例えばEMSは0.5kg単位で料金が設定されており、実重量が1.3kgの場合は1.5kgとして計算されます。一方、YunExpressでは重量区間に基づいた逓減式の価格設定を採用しており、重さに応じた実重量を基準に課金されるため、無条件に切り上げられることはありません。

YunExpressの送料計算式は以下の通りです:

 

➡️送料 + 登録料 = 実際の送料

 

📦 送料

送料=課金重量 × 重量区間ごとの1kgあたりの単価

 

重要な概念#1 – 重量の切り上げと区間制

料金表には主に2種類の課金方式があります:

1つは各重量に対して固定の料金が設定されており(例:0.5kg=100元、1kg=120元)、重さが0.55kgの場合は自動的に1kgに切り上げられ、コストが増加します。

もう1つは重量の範囲に基づく価格設定で、YunExpressが採用している方式です。この場合は「量った分だけ支払う」ことになり、たとえば0.237kgであれば、該当区間の1kg単価をもとに比例計算されます。

重要な概念#2 – 「課金重量」:容積重量 vs 実重量

送料計算において、容積重量と実重量のうち重い方が課金対象となります。

  • 実重量:荷物を秤で量った際の実際の重さ。

  • 容積重量:以下の計算式で算出される仮想重量:
    長(cm) × 幅(cm) × 高(cm) ÷ 容積係数

YunExpress日本の場合、容積係数は一般的な業者と同様に6000を採用しています。

例:35 × 25 × 15 cm の荷物

  • 容積重量(6000基準):2.19kg
  • 実重量がそれより軽い場合、送料は2.19kgを基に計算

※国ごとに容積係数は異なるため、詳しくは料金表を確認してください

📦 登録料

YunExpressの料金表では登録料が明記されており、固定料金として加算されます。なお、料金表に登録料の記載がない場合は、この費用は発生しません。

 

YunExpressの特長:DDP(関税込み)対応サービス

欧州諸国に出荷する際、IOSS番号を持っていない販売者に対して、YunExpressではDDP(関税込み配送)サービスを提供しています:

  • 注文時に代行支払いオプションを選択するだけ
  • 申告金額に対して2%の手数料を加算
  • VAT(付加価値税)を事前に代理納付

これにより、DDU(関税未払い)のトラブルや返品リスクを大幅に回避できます。

その他のよくある料金項目

📦 遠隔地追加料金

配送先が遠隔地に該当する場合、別途追加料金がかかる可能性があります。詳細は料金表に明記されています。

📦 保険・補償

高価値商品を配送する場合、別途保険オプションの追加が可能です。必要に応じて営業担当に相談してください。

📦 申告金額の制限

税関での検査リスクを抑えるため、下限・上限の申告金額を遵守する必要があります。不自然な金額は通関遅延や返品リスクの要因となります。

一般の宅配便には存在する追加コスト

❗燃油サーチャージ

DHL、UPS、FedExなどの国際宅配業者は、燃料価格の変動に対応するため燃油サーチャージを課しています。これは通常、月単位または四半期ごとに見直され、料金表には記載されていない場合が多いです。

✅ YunExpressではすべての料金に燃油サーチャージが含まれているため、追加請求の心配がありません。

❗PSS(ピークシーズン追加料金)

11月のセール時期や年末など、物流需要が急増する時期に追加される費用です。

✅ YunExpressではピークシーズン追加料金は発生しません。シーズン中でも安定したコストで出荷できます。

 

まとめ:料金表の理解がコストコントロールの鍵

物流会社ごとに料金表のフォーマットは異なりますが、以下の要点を把握すれば問題ありません:

  • 容積係数の違い
  • 重量切り上げの有無と価格区間
  • 燃油サーチャージやPSSの有無
  • DDP・保険などの追加オプション

料金体系が明確で、予期しない追加コストがない物流会社を選ぶことで、販売者のコスト管理と利益確保がしやすくなります。

YunExpressは一貫した自社運営体制と透明な価格体系、欧州向けDDP代行機能により、越境ECの競争力を高めるパートナーです。